ストレスが原因で性病に感染?性行為なしでもクラミジアに!?

なんだか下半身に違和感があり、症状を調べたらクラミジアの症状に似ている。

でも、感染するような性行為は最近していないし、原因はなんだろう。最近仕事が忙しかったしストレスに違いないと自分を納得させる方もいるのでは?

そもそもストレスで性病にかかるのか、性行為経由でないクラミジア感染はあり得るのかご説明します。

他にも性病の検査費用は?安く手軽な検査方法や治療法について気になる方はこちらの記事も合わせてご覧ください。

1、ストレスが原因で性病に感染するか知る前に|そもそもクラミジアとは

クラミジアはれっきとした細菌で、クラミジアはこれに感染した人だけがかかる病気です。どのような病気なのでしょうか。

(1)クラミジアとは

クラミジアは「クラミジア・トラコマチス」という細菌が性器やのど、直腸などの粘膜に感染することで罹患します。

性行為ではオーラルセックスや性器同士の接触によって、粘膜と粘膜が直接触れ合います。そのため、クラミジアは性行為でうつる可能性が非常に高いです。

(2)潜伏期間

潜伏期間は1〜3週間と個人差があります。

性行為での感染率が30〜50%と他の性感染症に比べて高い特徴があり、自然と性行為の機会が多い若年層への感染が多いです。

(3)症状

男性と女性で症状が違います。

男性の場合、尿道のかゆみや排尿時の痛み、尿道から膿が出る(透明や濁った色)、副睾丸の腫れや痛みや発熱があります。

女性の場合、おりものが増えたり黄色くなったりします。

また、生理痛に近い下腹部の痛みや不正出血、性交痛などの症状があります。

しかし、ほとんどが無症状です。

2、クラミジアは無症状感染が多い病気?

クラミジアは無症状感染が多く、長年知らずに放置している人が多い病気です。

知らず知らずのうちに周囲にうつし感染が拡大していきます。

(1)症状が出る人は少ない

クラミジアはほとんどの人が症状は出ません。

症状が出る人は女性で5~30%、男性で約10%に過ぎず、女性であれば妊娠前検診で初めてわかったという方も珍しくありません。

(2)出ないからといって放置してはいけない

クラミジアであることはわかったが、特にこれまで症状が出たことないし大丈夫と思って放置してはいけません。

クラミジアは投薬治療でしか治らず、自然治癒はしない病気です。

放置することで周囲にうつすだけでなく自身の不妊のリスクを高めます。

3、ストレスが原因でクラミジアに感染するのか?

性行為での感染がほとんどなのがクラミジアですが、ストレスが感染原因になることがあるのでしょうか。

(1)答えはNO

クラミジアは粘膜にクラミジア・トラコマチスが感染することで発症するため、ストレスが原因で罹患することはあり得ません。

必ず原因となった性行為があるはずです。

(2)間接的要因にはなりうる?

もちろん、疲労やストレスで免疫力が低下しているときに感染者と性行為をすることで罹患しやすくなります。

この辺りは風邪などと同じです。

4、身に覚えがないのに感染する場合

性行為をそもそも最近していない、決まったパートナーだけとしかしていない。

「もしかしたらパートナーが浮気して他でもらってきたのかも」と疑うのはちょっと待ってください。

もしかしたらあなた自身が長年保菌者でありながら、発症していなかっただけの可能性があります。

(1)昔の性行為で感染していた

クラミジアは自覚症状が出ない確率が高い性病です。

人によっては10年前の性行為で感染し、潜伏していることもあり得ます。

それこそストレスや疲労で免疫力が下がった際に、初めて症状が出たのかもしれません。

(2)キス

性行為はしていないけどディープキスはしたという方は、咽頭クラミジアに感染する可能性はあります。

セクキャバやおっぱいパブなど性器に触れることはないがディープキスがサービスに含まれているお店を利用したり、勤務しているキャストは感染リスクがあることを覚えておきましょう。

軽いキスで感染することはほぼありません。

5、少しでも違和感を感じたらまずは検査を

今まで感じたことない違和感がありもしかしたら性病かもしれないと不安になったら、放置せずに検査を受けましょう。手軽に検査できるので心理的ハードルも低いです。

(1)検査方法

検査方法には大きく2種類あります。医療機関で検査する方法と自宅で検査キットを使用しして検査する方法です。

①医療機関で検査(何科で受診なのか。費用など)

医療機関で検査する場合、男性は泌尿器科、女性は婦人科で性病検査できます。

費用は保険診療で「3,000円~5,000円」程度。検査結果が出るまで3〜4日かかります。

即日検査結果が出るものもありますが、精度が下がるのでおすすめできません。

保険診療外の性病科やプライベートクリニックのようなところは、そもそも非常に高額な上に良心的とは言えないような治療内容のケースがあります。

保険診療ができる病院での受診をおすすめします。

②検査キットを利用して気軽に自宅で検査

郵送で自宅に検査キットを送ってもらい、自分で検体を採取し検査する方法があります。

費用は保険適用外となり「4,000円~10,000円」が相場です。

検体を郵送で送り返し、検査結果が出るのを待ちます。

申し込みから結果が出るまで4日程度です。

病院で検査するよりは高くなりますが、誰にもバレないというメリットがあります。

保険診療を受けた場合、年末に医療費のお知らせが届きます。

これは確定申告の際に医療費控除を受けるためのものですが、こちらに医療機関名が載ってしまうため家族や職場に「性病なので」はとばれてしまう可能性があるのです。

しかし、検査キットは保険適用外なので、医療費のおしらせに記載されることはありません。

また自宅に届く際も性病検査キットだとはわからないように梱包されていますし、郵便局留めにすることも可能な場合があります。

(2)郵送検査キットの種類

郵送検査キットには一種類の性病を検査できるものと複数同時に検査できるものがあります。

どうせならまとめて安心を手に入れるのがおすすめです。

①淋菌とクラミジアまたその両方とカンジダを検査出来るもの

淋菌とクラミジアは同時に感染している人が多く、しかも症状が出ないことが多い性病です。

またカンジダも非常に多くの女性が気付かず保菌者になっています。

この3種類の病気をまとめて検査できるものをまず試してみましょう。

②検査方法:うがい、初尿、性器で検査

検査方法はうがいや初尿、性器から検体を採取し、それを返送します。

正確な検査結果になるように、採取時はしっかり手順を確認して行いましょう。

(3)陽性であれば治療を

検査結果が陽性であれば病院で治療を受けましょう。

その際に、検査キットの結果をもとに治療してもらえるか事前に確認しましょう。

病院によっては病院での検査が必須の場合もありますので、その場合は二度手間になってしまいます。

6、性病に感染しないための予防法

そもそも性病に感染しないためにはどうしたらいいのでしょう。

意外に簡単に予防できるので、以下の3つを試してみてください。

(1)コンドームをつける

性病は粘膜同士の接触が感染経路なので、コンドームをすることで接触を避け性病予防になります。

特に不特定多数の相手と性行為をする生活をしている方は、オーラルセックスであってもコンドームをつけたほうがいいです。

(2)行為後にうがいや排尿する

行為後に排尿をすることで尿道に侵入した雑菌を洗浄する効果があります。

セックス直後はトイレに行きたくなるという方は多いと思いますが、これは理にかなっています。

(3)定期的に検査キットなどで検査をする

特別症状がなくても定期的に性病検査をすることで自分も周囲も安心ですし、安心して性行為を行うことができます。

いちいち病院に行くのは大変ですが、検査キットであれば手軽に検査可能です。

まとめ

クラミジアは一度の性行為で30〜50%程度の確率で感染するため、童貞や処女でもない限り誰でも感染している可能性がある性病です。

だから、もし感染していたとしてもナーバスになる必要はありません。

風邪のような物です。

症状が出ないことも多く潜伏期間も長いため、いつ感染したかを知ることは難しいです。

普段から定期的に検査をすることで、症状を放置せず早期治療につながります。

性病検査キットで手軽に検査を試してみてはいかがでしょうか

記事監修

坂東 重浩ばんどうクリニック堀切菖蒲園駅前 院長
東京慈恵会医科大学での泌尿器科診療をはじめ、内科や、腹腔鏡手術や内視鏡手術などの先端医療、皮膚科専門医の指導を受け皮膚科疾患診療にも従事。

〈資格〉日本泌尿器科学会 専門医・指導医/日本がん治療認定医/日本性感染症学会 認定医/日本医師会認定 産業医/泌尿器腹腔鏡技術認定医/難病指定医/緩和ケア研修終了/ 〈所属学会〉日本泌尿器科学会/日本内科学会/日本皮膚科学会/日本透析医学会/日本性感染症学会/日本泌尿器内視鏡学会/

http://bando-clinic.com/

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