毛じらみに感染するとどうなる?症状や感染経路など詳細解説!

毛じらみ 感染

「性行為をしてから数週間、性器周辺に強いかゆみを感じる。何か性感染症に感染したのかも…」

このような悩みを抱えている方、もしかすると「毛じらみ」に感染しているかもしれません。
毛じらみに感染すると、感染部位に強いかゆみを感じます。

毛じらみと聞くと性感染症のイメージがあまりないかもしれませんが、性行為によって感染する病気の一つです。

本記事では、毛じらみに感染したかもしれないと不安に思っている方のために、

  • 毛じらみの感染者数の現状
  • 毛じらみの症状
  • 毛じらみの感染経路
  • 毛じらみに感染した時の対処法
  • 毛じらみ感染を予防する方法


などについて説明します。
ぜひご覧ください。

1、毛じらみの感染者数の推移と現状

毛じらみの感染者数の正確なデータは厚生労働省より公表されていませんが、日本における毛じらみの感染者数は減少傾向にある模様です。
これは日本の衛生環境が飛躍的に良くなっていることが背景にあります。

と言っても、もちろん毛じらみに感染している人は一定数存在するので注意しましょう。
感染者数が少ないからといって油断せずに、予防に努める必要があります。

2、毛じらみの症状とは?感染したら気づくのか

毛じらみに感染してから1ヵ月~2ヵ月ほどで陰毛部分にかゆみが生じてきます。
また、陰毛部分以外にも、腋毛・胸毛・太もも・すね毛・肛門周辺にまで感染が広がることもあります。

指に付着した毛じらみがまつ毛・眉毛に移ってしまうこともあるので、注意しなければなりません。稀に毛じらみが頭髪にも感染することがあります。

かゆみの程度には個人差がありますが、強いかゆみを放置してしまうと、湿疹や細菌性の感染症が起こる可能性があるので要注意です。
また、毛じらみによる刺咬によって皮膚の真相部分に色素沈着が生じてしまい、青灰色の斑点ができることもあります。

毛じらみの感染は、陰毛部分の強いかゆみで気づくことが多いです。
ただ、人によってはかゆみをあまり感じないこともあるので、かゆみが生じないからといって毛じらみに感染していないとは言い切れません。

自分自身にかゆみの症状がなくても、家族やパートナーでかゆみの症状が出てきていたら要注意です。
特に、毛じらみの成虫や卵と思しきものを肉眼で確認できたら、自分も感染している可能性が高いと考えた方が良いでしょう。

3、毛じらみの感染経路

続いて、毛じらみの感染経路について説明します。

(1)性行為による直接的な感染

毛じらみの主な感染経路は性行為による感染部位の直接接触です。
陰毛などに付着した毛じらみが性行為の最中に相手に移り感染します。
毛じらみは陰毛などから離れると、長くて48時間ほどしか生存できません。
一日で歩ける範囲は10cm程度なので、直接接触以外で感染することはほとんどないとないと思ってよいでしょう。

(2)布類を介した間接的な感染

しかし稀ではありますが、毛布や寝具、タオルなどを介して間接的に感染することもあります。
家族内で感染が広がることもあるので、少しでも陰部などの毛が生えてる部位にかゆみが生じたら注意しましょう。

4、もしかして感染してる?毛じらみの症状が出た時の対処法

毛じらみと思われる症状が出た場合、放置することは厳禁です。
しかるべき処置を行い、毛じらみを治療しましょう。
毛じらみを治療せずに放置すると、家族やパートナーに毛じらみをうつしてしまうかもしれません。
症状が軽い場合でも、検査・治療を検討してください。

(1)毛じらみに感染しているかを確かめる

まず初めに、毛じらみに感染しているかどうかを確かめます。
感染を確かめるには医療機関で検査を受ける必要があります。
他の性感染症は検査キットで調べられるものもありますが、毛じらみの場合は医療機関でのみ検査が可能です。

自分でも肉眼で毛じらみを確認できることがありますが、最終的な感染の判断は医療機関で行ってもらいましょう。

(2)毛じらみに感染していたら治療を受ける

毛じらみの感染が発覚したら、除去するために治療を受けていきます。
毛じらみは医療機関で検査を行うので、検査後にそのまま治療に進む流れになることが多いです。

毛じらみの治療は、専用の医薬品を使って治療を行います。
毛ジラミ成虫の駆除専用医薬品としてスミスリンシャンプー、スミスリンパウダーが市販されており、3日に1度(1、4、7、10日目)スミスリンを使用します。
パウダー製剤よりシャンプー製剤の方が使用しやすいでしょう。

薬用シャンプーは毛じらみの成虫にのみ有効です。
毛じらみの卵は硬い殻に覆われていて約7日で孵化するため、3日に1度スミスリンを使用し成虫を駆除します。
またそれに加えて付属している専用のクシで毛から孵化前の卵をすき取ります。

家族内での感染拡大を防ぐために、衣服や寝具などはドライクリーニング、アイロンなどで熱処理していきます。
毛じらみは熱に弱いため、熱処理を加えることで死滅させることが可能です。

(3)毛じらみは治療で完治するのか

毛じらみは治療で完治させることができます。
薬用シャンプーを使った成虫の除去、ならびに剃毛による卵の除去を一定期間行えば、毛じらみをすべて取り除くことが可能です。

ただし、毛じらみが完全に除去できたか否かは最終的に医師が判断します。
自分の感覚や思い込みで治療を中断してしまうと、残った毛じらみが再び増殖して、症状を再発させてしまいます。

医師が治療完了の判断をするまで治療の継をを徹底しましょう。

5、感染しないことが一番!毛じらみの感染を予防するには

毛じらみの感染を予防するには、毛じらみに感染している人との性行為・スキンシップを避ける必要があります。
他の性感染症の場合、コンドームを利用することで感染を予防することができますが、毛じらみの場合は陰毛など感染部位が接触することで感染するため、コンドームを利用しても感染を防げません。

パートナーが陰毛部分などのかゆみを訴えていた場合は、性行為・スキンシップをせず、すぐに検査を受けてもらうようにしましょう。

また、不特定多数との性行為は毛じらみの感染リスクを高めます。毛じらみのみならず、他の性感染症に感染するリスクも高くなるので、不特定多数の相手と性交渉を行うのは避けるようにしてください。

まとめ

毛じらみに感染すると、陰毛などの感染部位に強いかゆみを生じます。
ただ、かゆみの程度は人によって様々であるため、強いかゆみでない場合でも毛じらみに感染している可能性があります。

毛じらみに感染しているか否かは、医療機関で検査を受けて確認する必要があります。
毛じらみに感染していた場合は、他の性感染症に感染しているケースも多いので、合わせて検査することをおすすめします。

少しでも毛じらみと思しき症状が出た場合は、すぐに検査を受けるようにしてください。
症状が軽くても甘く見ずに、早期発見・早期治療を行いましょう。

記事監修

坂東 重浩ばんどうクリニック堀切菖蒲園駅前 院長
東京慈恵会医科大学での泌尿器科診療をはじめ、内科や、腹腔鏡手術や内視鏡手術などの先端医療、皮膚科専門医の指導を受け皮膚科疾患診療にも従事。

〈資格〉日本泌尿器科学会 専門医・指導医/日本がん治療認定医/日本性感染症学会 認定医/日本医師会認定 産業医/泌尿器腹腔鏡技術認定医/難病指定医/緩和ケア研修終了/ 〈所属学会〉日本泌尿器科学会/日本内科学会/日本皮膚科学会/日本透析医学会/日本性感染症学会/日本泌尿器内視鏡学会/

http://bando-clinic.com/

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