性病の検査費用はどれくらい?安く手軽な検査方法や治療法とは

性病 検査費用

【性病の検査費用がわからない。】

下半身の様子がどうもおかしく「もしかしたら性病かも?」と不安になった時に、まずすべきことは性病検査です。思い当たる節が少しでもある場合は、放置せずに検査を受けましょう。
しかし、性病検査をしようと思っても、

  • どのくらい検査費用がかかるのか
  • 検査費用を安く済ませるにはどうしたらいいのか

などの疑問があるのではないでしょうか。
そこで本記事では、「ばんどうクリニック堀切菖蒲園駅前」院長であり泌尿器科専門医かつ性感染症認定医である坂東が

  • 性病の検査方法
  • 性病の検査費用はどのくらいか
  • 性病の検査費用を安く済ます方法
  • 性病治療にかかる費用

について紹介していきます。ぜひ参考にしてください。

1、性病検査の必要アリ?下記の症状があるなら検査を!

性病検査するか男性が悩む画像

性病にかかると性器に痛みや痒みが出るとのイメージをお持ちの方は多いはずです。他にも性器以外にも疾患が現れたり、症状が進むと臓器にもダメージが与えられることがあります。下記のような症状が出たらすぐに検査をしましょう。

性病の種類と症状

症状が発生した段階で検査や治療を行わないと、症状が落ち着いてしまうことが多いです。そのため、治ったと勘違いして体内で重症化するリスクが高まります。また、女性の場合は男性よりも症状が出づらいため、感染に気づかず性行為を行い広げてしまう可能性があります。このため、感染に気づかず風俗店で勤務している女性から、男性が感染することが多いです。

2、性病検査をする方法

医者が提案

性病検査は大きく分けて3つの方法があります。医療機関、保健所、検査キット、それぞれの利用の流れを説明します。

(1)医療機関

病院などの医療機関で性病検査をする場合は、基本的には通常の病院と同じ流れです。ただし、性病に特化しているような病院の場合、プライバシーを重視しているため完全予約制のことが多いです。受診前に予約が必要かどうかホームページ等でしっかり確認しましょう。

さらに、性病検査を受けられる病院では、保険適用の病院と保険適用外の病院があります。料金が大きく異なるのでこれも事前に確認する必要があります。

(2)保健所

エリアによっても異なりますが、保健所でも性病検査が可能です。例えば東京都内の場合、島嶼部を含む33箇所の保健所で性病検査が可能です。検査可能な性病はHIV、クラミジア、梅毒、淋菌などです。保健所によって調査ができない性病もあるので、住まいの近くの保健所がどの検査に対応しているかあらかじめ確認しましょう。

事前に電話やネットで予約をし、指定された日に検査を受けます。結果が出るのは1〜2週間後、再度保健所に行き結果を確認する流れです。

(3)検査キット

自宅に郵送で検査キットを送ってもらい、自分で検体を採取して送り返すという方法です。ネット申し込みをしてから自宅に検査キットが届くまで1〜2日。送り返してから結果が出るまで2日ほどなので、最短で4日あれば性病にかかっているかどうかが判明します。

3、性病の検査費用はどのくらい?

性病の検査費用

性病の検査費用は病気や検査方法によって大きく異なります。下記一覧に参考費用を紹介します。

基本的にどの性病も同一の検査方法であれば料金帯は変わりません。

(1)医療機関で検査する場合

病院での保険診療の場合は、全国一律の料金です。患者は医療費の3割負担となります。これに対して、保険適用外の場合は病院が自由に価格設定をしています。例えば国が定めている検査費用が諸々含んで9,000円だとしても、病院が15,000円に設定することも可能です。そのため平均的な価格帯を述べるのが難しく、エリアによっても異なります。都内でプライバシー重視の病院であれば20,000円程度になることもあります。また、保険適用外の場合、国で認可されていない検査方法も使えるので、希望に合わせてカスタマイズしやすいのはメリットです。

(2)保健所で検査する場合

保健所の場合は基本的に無料で性病検査を受けることができますが、近くに保健所がないケースだと交通費がかかるでしょう。また、全ての性病に対応しているわけではありません。

(3)検査キットを利用する場合

検査キットの場合は単一の性病検査であれば3,000円程度になることが多いです。検査キットによっては1回に複数の性病の検査ができるので、その場合は6,000円くらいになります。検査する性病が多くなればそれだけ費用もかかります。

4、性病検査は検査費用が高い保険適用外での受診が多い?

性病検査費用に悩む男性

性病の検査費用を安く抑えたい人が上記の表を見たら、保険適用外の病院はまず除外されるはずです。それにもかかわらず、実は性病は保険適用外の病院が非常に多く、高くても選ぶ人が多いのです。その理由はなぜなのでしょうか。

(1)他人にバレない

一番大きな理由は他人にバレないことです。保険適用の病院を受診すると自宅や職場に「医療費のお知らせ」が郵送で届きます。これは医療費控除の申請をするために必要な書類ですが、これを家族や職場の人に見られると何かしらの科を受診したことがバレてしまう可能性があります。

保険適用外の病院であれば医療費控除の対象外なので、自宅や職場にお知らせが届くことはありません。そのため絶対バレたくないと思う人は高くても保険適用外の病院を選ぶことになります。

保険適用の病院を受診するのが費用的には安心ですが、誰かにバレる可能性はあります。同居人がおらず職場の社会保険に加入していないのであれば心配いりません。
しかし、正社員で誰かしら家族と暮らしている人には悩ましいでしょう。

(2)保健所の検査費用は無料だけど、、

保健所は無料で検査を受けられるので費用的には最も負担がありませんが、性病検査ができる保健所が近くにないかもしれません。その場合は交通費がかかりますし、検査結果が出るまで非常に時間がかかるというデメリットがあります。結果を聞く際にも保健所に出向く必要があります。

(3)検査キットの費用は保険適用外

検査キットであれば、一つの性病の検査にかかる費用は保険診療の病院と大差ありません。さらに、保険適用外なので「医療費のお知らせ」も届かず他人になれるリスクも少ないでしょう。
郵送で自宅に届くのに抵抗がある場合は、郵便局留めでの受け取りも可能な場合があります。それだけでなく、外箱は性病検査キットとはわからないようになっています。

5、性病検査で陽性なら治療を!治療にかかる費用はどのくらい?

性病の治療薬

性病検査で陽性となった後は完治するまで治療を継続する必要があります。それぞれの性病の治療法と費用目安を紹介します。

(1)クラミジアの治療法と費用

クラミジアの治療法はシンプルで治るまで薬の服用をするだけです。多くの場合は1週間分の薬を処方されるので、薬がなくなるタイミングで診察をうけ医師が完治を判断するのを待ちます。

  • 保険適用のクラミジア処方薬(1日〜1週間分):1,000円前後
  • 自由診療のクラミジア処方薬(1日〜1週間分):3,000〜10,000円前後

(2)淋病の治療法と費用

淋病も薬の点滴や服用で治療ができる性病です。料金もほぼクラミジアと同じです。

  • 保険適用の淋病処方薬(1日〜1週間分):1,000円前後
  • 自由診療の淋病処方薬(1日〜1週間分):3,000〜10,000円前後

(3)梅毒の治療法と費用

梅毒は上記2つよりも治療が長期に渡ります。基本的には4週間単位での薬の服用を医師が完治を判断するまで続けなければなりません。途中で症状が引っ込んだからと言って薬の服用や通院を勝手に辞める患者が後を断ちませんが、これは一時的に症状が治っているだけです。再発や重症化しこれまでに治療が全て無駄になるので、このような行為はやめましょう。

  • 保険適用の梅毒処方薬(4週間分):2,000円前後
  • 自由診療の梅毒処方薬(4週間分):30,000〜50,000円前後

(4)HIVの治療法と費用

HIVは抗HIV薬を服用するのが基本的な治療法です。HIVは医療費が高額になるというイメージがあり、実際薬の実費は年間で500万円程度にも達します。

日本では高額医療費の補助制度があります。一ヶ月の医療費が一定額を超えた場合に使用できる制度で、一例を挙げると年収370万円以下の世帯では一ヶ月の医療費上限は57,600円です。こういった制度を活用するためにしっかり申請を行いましょう。

参考:https://www.hok-hiv.com/for-general/hokkaido-univ-hospital/medical-expense/

(5)ヘルペスの治療法と費用

ヘルペスの治療は服薬と外用薬の塗布が基本です。人によって治療期間にかなり幅があるのが特徴です。初めてヘルペスを発症したときにうまく薬で叩ければ完治しますが、1/3ほどの患者は慢性化します。慢性化した場合は症状が出た都度、薬を使用する必要があります。

  • 保険適用のヘルペス処方薬(1週間分):1000〜2,000円前後
  • 自由診療のヘルペス処方薬(1週間分):6,000〜10,000円前後

(6)コンジローマの治療法と費用

コンジローマの治療はまず塗り薬の塗布を8〜16週間ほど行い、イボを切除する場合はレーザーや冷凍凝固法を使います。他の性病に比べて通院回数は多く治療期間も長い可能性がありますが、治療自体はそれほど負担になりません。

  • 保険適用のコンジローマ処方薬(1週間分)と手術費用:2,000〜4,000円前後
  • 自由診療のコンジローマ処方薬(1週間分)と手術費用:10,000〜20,000円前後

まとめ

性病の検査費用に納得する男性

性病は適切な検査と薬の服用を行うことで、完治したり症状を緩和できます。必要以上に絶望的な気持ちになる必要はありませんし、一番よくないのは放置することです。

性病を放置すると症状が治り、「気のせいだったのかな」と一時的に安心します。しかし、性病は自然に治ることはほとんどありません。

少しでも気になったら速やかに性病検査を受けましょう。
性病検査の費用はそこまで高額ではありません。むしろ陽性だった場合、放置することでさらなる治療費が必要となるでしょう。
検査を手軽に受けるのであればまずは郵送で受取・返送でき、3〜4日ほどで結果もわかる検査キットがおすすめです。

記事監修

坂東 重浩ばんどうクリニック堀切菖蒲園駅前 院長
東京慈恵会医科大学での泌尿器科診療をはじめ、内科や、腹腔鏡手術や内視鏡手術などの先端医療、皮膚科専門医の指導を受け皮膚科疾患診療にも従事。

〈資格〉日本泌尿器科学会 専門医・指導医/日本がん治療認定医/日本性感染症学会 認定医/日本医師会認定 産業医/泌尿器腹腔鏡技術認定医/難病指定医/緩和ケア研修終了/ 〈所属学会〉日本泌尿器科学会/日本内科学会/日本皮膚科学会/日本透析医学会/日本性感染症学会/日本泌尿器内視鏡学会/

http://bando-clinic.com/

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