クラミジアに自覚症状はあるの?クラミジアの自覚症状や検査方法を解説!

「最近、友人がクラミジアに感染した…自分も感染していないか心配」

このような悩みを抱えている方、少なくないと思います。クラミジアに感染するとどのような自覚症状が出てくるのか気になるところですよね。そこで本記事では、クラミジアに感染した際の自覚症状やクラミジアの検査方法などについて詳細を解説していきます。

1、クラミジアに感染しても自覚症状が出ない場合がほとんど

いかなる病気においても、自覚症状が出ていない場合はその病気に感染しているかが分かりにくいでしょう。クラミジアは自覚症状が出にくい病気の一種です。

どのくらい自覚症状が出にくいのかというと、感染者の男性はおよそ5割、女性がおよそ8割無症状と言われています。

感染しているにもかかわらず、自覚症状がないために感染を広げてしまう行為をしてしまうことでクラミジアなどの性病が蔓延していることは言うまでもありません。

後述していますが、自覚症状のあるなしにかかわらず感染のリスクを負った場合は検査することが大切です。

2、クラミジアの自覚症状とは?

クラミジアは性感染症の中でも自覚症状が出にくい性感染症です。潜伏期間は1~3週間ほどですが、この間に症状が出るのは稀で、大半の人が無症状のまま過ごします。

(1)よくある男性の自覚症状

自覚症状が出るとすると、男性の場合は尿道がムズムズと痒くなったり、排尿時の痛み、サラサラした白い膿が出てくるなどの症状が出てきます。これらの症状は比較的認知しやすいのですが、症状が軽度だと気付かないケースもあります。

(2)よくある女性の自覚症状

女性の場合は自覚症状として、おりものが増えたり、下腹部の痛みや不正出血、性交痛などの症状が出てきます。おりものは通常のものよりもやや黄色味がかった色で、においが異なるケースが多いでしょう。これらの症状に加えて、排尿の回数が増えたり、残尿感を感じることもあります。

(3)女性の方が自覚症状を感じにくい

ただ、男性と比べると無症状であることが多く、自覚症状を感じない人が大半です。クラミジア感染者の女性の約8割が無症状であるとされています。仮に症状が出たとしても、通常の生理現象として見過ごしてしまうことが多いです。

通常の生理とは少しでも違うなと感じたら性病を疑ってみましょう。

(4)クラミジアの潜伏期間と自覚症状

クラミジアに感染してから自覚症状がない間、クラミジアの菌は徐々に感染部位で増殖していきます。クラミジアの感染は、性器や喉、肛門の粘膜から感染していきます。

クラミジアの潜伏期間は1~3週間ほどです。この期間の間は自覚症状が出ることはありません。潜伏期間といっても、体内ではクラミジアの菌が増殖している状態です。潜伏期間中に性交渉をしてしまうと、相手にクラミジアをうつしてしまう可能性もあります。

3、クラミジアの症状

クラミジアの自覚症状は上記で解説した通りですが、本章では「そもそもクラミジアの症状とはどのようなものなのか」を説明します。

(1)男性の症状

男性の場合は、クラミジアの菌が尿道から精巣上体まで侵入していきます。

精巣上体とは精巣の背中側にある部位で、別名「副睾丸」とも呼びます。精巣上体には精巣で作られた精子が貯蔵されるため、精巣上体にクラミジアが侵入すると精巣上体炎を発症します。

この時の自覚症状としては、精巣上体が腫れあがり圧痛や発熱などの症状がみられるでしょう。また、精巣上体炎を放置すると炎症によって精子の通り道が細くなってしまい、不妊症の原因となることもあるので注意しましょう。

(2)女性の症状

女性の場合は、クラミジアが卵管に侵入して卵管炎が生じてきます。卵管炎になると卵管が腫れあがって閉塞してしまい、不妊症の原因となります。

また、卵管に到達したクラミジアの菌が骨盤まで広がると骨盤内炎症性疾患が発症することもあります。骨盤内炎症性疾患を発症すると下腹部に激しい痛みが生じるようになり、発熱や吐き気、嘔吐などの症状も出てきます。

さらに、適切な治療を行わずに放置していると腹膜炎を起こして激しい腹痛が生じることもあります。

4、自覚症状がなくても検査することが大切

クラミジアは自覚症状が出にくいため、症状があるか無いかで感染の有無を認識しづらいです。早期発見・早期治療のためには、 自覚症状がなくても少しでも心当たりがあれば検査することが大切です。クラミジアの検査方法は、下記の2つが挙げられます。

  • 専門機関で検査する
  • 検査キットを利用する

(1)専門機関で検査する

専門機関で検査する場合は、即日検査と精密検査の2つがあります。即日検査の場合は、検査から15分ほどで検査結果が判明しますがあまり一般的ではありません。精密検査の場合は、検査結果が分かるまで2~7日ほどかかります。検査費用に関しては、自費での検査の場合4,000円~8,000円ほどです。

専門機関で検査を行えば、検査結果が陽性であった場合にすぐ治療に進めるメリットがあります。ただし、検査を行える時間帯が限定されていたり、周りにクラミジアの検査に行ったことがバレてしまうリスクもあるでしょう。

(2)検査キットを利用する

クラミジアは自宅で検査キットを使って検査することも可能です。男性の場合は尿、女性の場合は膣分泌液を採取して郵送で検査機関に送ります。採血をする必要がないので、個人でも簡単に検体の採取ができます。検査結果は郵送から1週間ほどで分かります。Webで検査結果を確認することができるので、郵送で結果表が送られてくるのを待つ必要がありません。

費用は3,000円~5,000円ほどになります。検査キットを使えば、時間に縛られることがなく、さらに周囲にバレにくいというメリットがあります。

(3)少しでも心当たりのある行為って?

本章の冒頭で説明した、”少しでも心当たりのある行為”とはどのような行為でしょうか。主に性行為やオーラルセックスなどの性行為で感染することは予想がつくと思いますが、場合によってはキスでも感染する恐れがあります。

例えばクラミジアは、感染者数は女性よりも男性の方が若干多いですが、年代別で見ると20~24歳の女性の感染者数が一番多いのです。

次いで20~24歳男性、25~29歳女性の順に感染者数が多くなっています。男女に限らず、特に20代と関係を持った場合は検査を検討しましょう。

検査キットの中には、クラミジア以外の性感染症も同時に検査できるキットもあります。価格は5,000円以上になってきますが、他の性感染症も合わせて検査したい場合は最適です。病院で1つずつ検査をすると、検査費用だけで1万円を超える場合もあるので料金はよく確認しましょう。

5、自覚症状がなくても不安なら性行為は控える

検査中や治療中であればもちろんですが、自覚症状がなくても不安を感じているのであれば性行為は控えましょう。

(1)症状が悪化する可能性がある

男性の場合、コンドームを利用すればクラミジアの菌が相手にうつるリスクを抑えることができますが、性行為で尿道に刺激が加わることで、菌が体内の奥へ入り込んでしまう可能性があります。
女性の場合は、性行為によって性器の炎症を悪化させるリスクがあります。

一度でも感染リスクのある行為(コンドームを着用せずの性行為やオーラルセックス等)をした場合は、やはり検査をすることが大切でしょう。

特定のパートナーはもちろんのこと、不特定多数との性行為もNGです。不特定多数との性行為は、クラミジアを蔓延させる要因となってしまいます。

(2)他の性病に感染するリスクが増える

また、クラミジアに感染している際は他の性感染症に罹患するリスクが高まります。

性器が炎症を起こしている状態ですので、その部分から他の菌やウィルスが侵入しやすいのです。クラミジアは、適切な治療を行えば完治させることができますが、梅毒など治療が長期に渡る感染症や、現代医療では完治できないHIVなど、他の感染症に感染してしまうと治療の身体的・経済的な負荷が一気に高まります。

完治できるからといって、自覚症状が出ても軽視してはいけません。リスクのある行為をとった場合、まずは自分を疑いましょう。

まとめ

クラミジアは自覚症状が出にくい性感染症です。
男性、女性ともに自覚症状が出にくいですが、女性の場合は特に顕著です。女性感染者の約8割が自覚症状を感じなく、自覚症状が出ないからといって体内に菌がない訳ではありません。適切な治療をしない限り、クラミジアの菌は体内で着実に増殖していきます。

自覚症状が出にくい分、症状が認知できる時にはすでに症状が進行しているケースが多いです。放置していると生殖器にダメージが加わり、不妊症の原因となることもあるでしょう。

クラミジアを早期発見するには、自覚症状が出ていない状態でも検査を行うことが重要です。
自覚症状が出てないからと言ってクラミジアを甘くみず、つねに自分を疑ってパートナーと大切な時間をすごしましょう。

記事監修

坂東 重浩ばんどうクリニック堀切菖蒲園駅前 院長
東京慈恵会医科大学での泌尿器科診療をはじめ、内科や、腹腔鏡手術や内視鏡手術などの先端医療、皮膚科専門医の指導を受け皮膚科疾患診療にも従事。

〈資格〉日本泌尿器科学会 専門医・指導医/日本がん治療認定医/日本性感染症学会 認定医/日本医師会認定 産業医/泌尿器腹腔鏡技術認定医/難病指定医/緩和ケア研修終了/ 〈所属学会〉日本泌尿器科学会/日本内科学会/日本皮膚科学会/日本透析医学会/日本性感染症学会/日本泌尿器内視鏡学会/

http://bando-clinic.com/

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