男性に生じるクラミジアの症状とは?他の性病との違いや対処法を紹介

クラミジア 症状 男性

この記事をお読みの方の中には、これってクラミジア?などと疑問をお持ちの方もいらっしゃると思います。
男性の場合、風俗で遊んだ後に数日〜数週間後にいつもとは違う違和感を性器に感じたら性病に感染している可能性があります。
ただ、性病と一口で言っても様々な病気があり、症状を見て見極める必要があります。
そんな中で、男性に現れる最も多い性病が「クラミジア」です。今回はそんなクラミジアの症状について詳しく紹介するとともに、

  • 感染経路
  • 対処法
  • 治療法

などについて、「ばんどうクリニック堀切菖蒲園駅前」院長であり泌尿器科専門医かつ性感染症認定医である坂東がお伝えしていきます。ご参考になれば幸いです。

1、症状について知る前に!そもそもクラミジアとは?

クラミジアとは尿道炎の一種です。クラミジア・トラコマチスと呼ばれる細菌が粘膜から体内に入り、尿道・子宮頚管、直腸などの部位に伝染して発症します。クラミジアは細胞内でしか繁殖することができない細菌です。空気中や水中では死滅してしまうので、粘膜同士の接触、分泌物との接触が主な感染経路となります。

クラミジアは日本で最も多い性感染症とされていて、特に10~20代の女性の感染者が増えてきている性病です。女性の場合、約80%以上が無症状であるので、自身がクラミジアに感染していることを自覚しにくいです。

もちろん男性にも感染する性病であり、感染経路や原因については後述しているのでそちらもご覧ください。

2、男性に生じるクラミジアの症状

クラミジアの症状は、他の性感染症と異なる特徴的な症状がいくつかあります。心当たりがある場合は、すぐに病院に行って検査を受けてください。
男性に生じるクラミジアの症状は、主に下記のようなものがあります。

  • 尿道のかゆみや不快感
  • 排尿時に軽い痛み
  • 副睾丸(睾丸とは別のやわらかい部分)の痛みや腫れ
  • 性器付近の軽い発熱感
  • 尿道から透明~乳白色の膿(淋病の症状と似ているが、淋病の場合と比較して膿の色がうすくさらさらしている)

クラミジアに感染すると、男性の場合は白色の分泌液が性器から漏れてきたり、排尿痛が生じます。分泌液は比較的さらさらした液体であるのが特徴です。

また、尿道がムズムズする、内部から痒みを感じる等の症状がでることもあります。症状に気づかない、もしくは症状がでないケースもあり、クラミジアに感染したと知らずに、パートナーへ移してしまうこともあるので気をつけましょう。

3、クラミジアの原因・感染経路

クラミジアの原因・感染経路は、クラミジアに感染した人との性行為です。

クラミジア菌は水中、空気中では存在できないので、プール、温泉などで感染することはありません。クラミジアに感染している人と性行為を行うと、高確率でクラミジアに感染します。

性器のみならず、喉にも菌が感染するため、キスでクラミジアが移ってしまう可能性もあります。クラミジアは自覚症状がないことも多く、自分が感染していることに気づかないまま、相手に移してしまうケースも多いです。

すなわち男性の場合、クラミジアに感染している無症状の風俗店女性従業員からも移る可能性があるということです。

しかし風俗店といっても本番行為を行う店のみでなく、喉にも菌が感染することから、オーラルセックスのみ行うお店でも感染するリスクがあることを認識しておきましょう。

4、クラミジア治療の注意点

クラミジアの治療方法について理解したら、次は注意点についてもしっかりと理解しておきましょう。

(1)指示通りの抗菌薬を服用する

クラミジアは、処方された抗菌薬を服用すれば完治可能です。ただし、自身の判断で勝手に抗菌薬の服用を辞めてはいけません。

病院で検査した結果、クラミジア菌が検出されなくなるまで服用する必要があります。指示通りに抗菌薬を服用しないと、クラミジアが抗菌薬に耐性を持ってしまい、抗菌薬が効かなくなる可能性があります。抗菌薬が効かなくなると、最悪の場合クラミジア菌を100%除去することが難しくなるので注意しましょう。

(2)クラミジアを放置するとどうなるの?

クラミジアを治療せずに放置すると、クラミジア菌が尿道を通って前立腺、精巣まで入ってきます。前立腺に菌が感染すると、前立腺が腫れあがり、排尿困難や排尿時痛、残尿感などの症状がでてきます。この状態を更に放っておいてしまうと、精巣にもダメージが区加わり、不妊症の原因となってしまいます。クラミジアは、適切な治療を行えば完治できる病気ですので、放っておかずにすぐ治療を受けることが大切です。

5、クラミジアの症状が出た時の対処法

パートナーとの性交渉、または風俗で遊んだ後にクラミジアと思しき症状が出ても、自暴自棄にならず落ち着いて対処してください。不安や恥ずかしさで放置してしまうと、余計に症状を悪化させてしまいます。
以下の流れでクラミジアは対処することができます。

(1)まずはクラミジアに感染しているかを確かめる

まずは、自身がクラミジアに感染しているかどうか確かめていきます。確認する方法は、

①専門機関に診てもらう
②検査キットを利用する

の2つがあります。

①専門機関に診てもらう

一番確実なのが、専門機関で診てもらって検査を受けることです。医師が状態を見て、適切に診察をしてくれます。症状がいつから出たか、いつ性交渉をしたか等、クラミジア感染に関わる情報をヒアリングしてくれますので、自身の行動・症状を客観的に確かめる場にもできます。

医師から説明を聞くことで、漠然とした不安を払拭することもできるので、可能な限り専門機関での診察をおすすめます。

②検査キットを利用する

仕事の都合や専門機関に行くのがどうしても恥ずかしいという人は、検査キットを使って自宅で確認することも可能です。検査キットはネットで購入することができるので、誰にもバレずに検査をすることができます。

検査キットでは、自分で採尿をして専用の容器に入れて郵送するだけです。
中には書面で検査結果を送ってくれる検査キットもあります。

(2)クラミジアに感染していたら治療を受ける

検査の結果、クラミジアに感染していることが分かったら、必ず治療を受けましょう。病院で検査した場合は、そのまま治療に入り、抗菌薬が処方されます。

検査キットでクラミジアの感染が分かった場合、病院に行くのが恥ずかしい場合でも、もう病院に行くほかありません。病院のスタッフは性病患者だからといって白い目で見てくることはありません。自身の体を第一に、病院に行って治療を受けるようにしましょう。

6、クラミジアの予防方法

クラミジアの予防方法として、まずは不特定多数との性交渉を避けることが挙げられます。特に風俗店は、性病の温床となっているところもあるので、利用は控えるべきです。やむを得ず利用する場合は、必ずコンドームを着用するようにしましょう。

オーラルセックスの場合も、必ずコンドームを付けてください。喉の粘膜と性器が接触することで、クラミジアが感染する可能性があります。「性器同士が触れなければ大丈夫」という認識は危険です。パートナーの妊娠を目的とする性行為以外は、性病を避けたいのであれば必ずコンドームを付けるようにしましょう。

7、これってクラミジア?男性に生じる別の性病の症状

また、クラミジアの症状と合わせて他の性感染症の症状も一緒に理解しておくと、セルフチェックの際に役立ちます。

クラミジア以外の性病とは、主に

  • 性器ヘルペス
  • 淋病
  • 梅毒
  • 尖圭コンジローマ
  • HIV/AIDS

があります。
単にクラミジアと決め付けるのではなく、他の性病の疑いを持ってもよいでしょう。

(1)性器ヘルペス

性器ヘルペスは、単純ヘルペスウイルスの感染によって発症する性感染症です。感染してから3~7日後ほど経つと、性器の周りに水泡や発赤が数個出てきます。男性の場合だと、亀頭や包皮の表面に、女性の場合は外陰部や子宮頚管に水泡や発赤が生じます。痛みや発熱の症状を伴って、全体的に体がだるい状態になることが多いです。

水泡・腫瘍は2~4週間ほどで自然治癒することが多いですが、ヘルペスウイルスが無くなった訳ではなく、神経の奥深くにウィルスが潜伏する状態になります。ストレスや体力低下などが原因で抵抗力が弱まると、ヘルペスウィルスが再活性化して、同じ症状が現れてきます。

(2)淋病

淋病とは、淋菌と呼ばれる菌が感染することで発症する性感染症です。潜伏期間は2~7日ほどです。男性の場合、尿道に激しい痛みを感じることが多く、性器から黄白色の粘り気のある膿が出てきます。クラミジアがさらさらな液体が出るのに対して、淋病はドロッとした液体が出るのが違いです。症状が治まっても菌自体が消えているは限りません。病院で検査を受けて、適切な治療を受ける必要があります。

女性の場合は、初期症状がほとんどありません。ただ、淋病が進行すると卵管炎や腹膜炎などの病気が生じてきます。症状がひどくなると不妊の原因になることもあり、非常に危険です。また、妊娠中に淋病に感染してしまうと、流産や早産、破水の原因になることもあります。

(3)梅毒

梅毒とは、梅毒トレポネーマによって引き起こされる性感染症です。梅毒トレポネーマが体内に侵入すると、数時間以内にリンパ節へ達して、体全身に症状が出てきます。最初は、陰部や口、肛門などにしこりや潰瘍ができてきます。

放っておいてもこれらの症状は自然になくなりますが、数か月経つと今度は手のひら、足の裏、全身に赤い発疹、ぶつぶつが広がります。色がバラ色のように紫色を帯びていることから「バラ疹」と呼ばれています。これらの全身症状も、数週間ほどで収まってきますが、梅毒自体が治ったわけではありません。体内には梅毒トレポネーマが残った状態のままになります。

そして、感染から数年経過すると、ゴムのような腫瘍が体中に出てきます。この時点で適切な治療を行わないと、臓器にも菌が広がり、神経障害、髄膜炎など重篤な症状が発生してきます。最終的には命を落としてしまう場合もあるので、症状が出たら放置せず、必ず治療を行わないといけません。

(4)尖圭コンジローマ

尖圭コンジローマとは、低リスク型ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染によって生じる性病です。性器の周りや内部、肛門などに入党上の腫瘍(イボ)がブツブツできるのが特徴となっています。男性の場合は、亀頭の先端部分、カリの部分、包皮の内側・外側にイボができることが多いです。イボの色は白色、褐色、黒色など様々で、時間が経過するとイボがカリフラワーのような状態になる場合もあります。

(5)HIV/AIDS

HIVとは、ヒト免疫不全ウィルスの略称で、人体の免疫機能を低下させていくウイルスです。HIV感染によって免疫機能が低下し、健常者では発生し得ない疾患が生じた状態をAIDS(後天性免疫不全症候群)と呼びます。HIVは血液や体液を介して人体に感染します。性交渉によって感染する他、輸血や注射針の使いまわしによっても感染することがあります。

HIVに感染しても、すぐに症状がでることは稀です。感染初期に、インフルエンザに似た症状(発熱、全身のけだるさ)が出ることがありますが、特に症状がでないことも多いです。一度HIVに感染してからは、数年~10年ほど無症状の時期が続きます。

感染無症状でも、HIVは体内で増殖を続けるため、少しずつ体の免疫機能が落ちてきます。下痢や帯状疱疹などが頻繁に生じるようになり、さらに免疫力が落ちると、真菌(カビ)や最近、原虫による日和見感染が出てきます。肺炎、リンパ腫、脳症など重篤な症状が出るようになり、適切な治療を行わないと命を落としてしまいます。

HIVは他の性感染症と異なり、完全にウイルスを取り除くことができません。AIDSが発症しないよう、体内のHIVの量をコントールする治療が行われます。

まとめ

クラミジアは主に女性に多い性感染症と言われていますが、当然男性の方でも感染します。
また、性感染症の中でも感染力が強く、自覚症状が薄い分、放置してしまう人が多いですが、適切な治療を行わないと不妊症などの取り返しのつかない症状につながりかねません。

クラミジアと思しき症状がでたら、専門機関に行くか検査キットを使って、感染しているか否か必ず確認しましょう。感染していたら、必ず病院にいって、適切な治療を受けてください。処方された抗生物質を正しく服用すれば、クラミジアは完治します。一時の恥ずかしさに負けて治療を行わないと、一生後悔する事態になるかもしれません。体の将来を考えて、必ず治療を受けるようにしましょう。

記事監修

坂東 重浩ばんどうクリニック堀切菖蒲園駅前 院長
東京慈恵会医科大学での泌尿器科診療をはじめ、内科や、腹腔鏡手術や内視鏡手術などの先端医療、皮膚科専門医の指導を受け皮膚科疾患診療にも従事。

〈資格〉日本泌尿器科学会 専門医・指導医/日本がん治療認定医/日本性感染症学会 認定医/日本医師会認定 産業医/泌尿器腹腔鏡技術認定医/難病指定医/緩和ケア研修終了/ 〈所属学会〉日本泌尿器科学会/日本内科学会/日本皮膚科学会/日本透析医学会/日本性感染症学会/日本泌尿器内視鏡学会/

http://bando-clinic.com/

記事監修

坂東 重浩ばんどうクリニック堀切菖蒲園駅前 院長
東京慈恵会医科大学での泌尿器科診療をはじめ、内科や、腹腔鏡手術や内視鏡手術などの先端医療、皮膚科専門医の指導を受け皮膚科疾患診療にも従事。

〈資格〉日本泌尿器科学会 専門医・指導医/日本がん治療認定医/日本性感染症学会 認定医/日本医師会認定 産業医/泌尿器腹腔鏡技術認定医/難病指定医/緩和ケア研修終了/ 〈所属学会〉日本泌尿器科学会/日本内科学会/日本皮膚科学会/日本透析医学会/日本性感染症学会/日本泌尿器内視鏡学会/

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