淋病は完治する病気?治療中に気をつけるべき行動や完治までの費用・期間について紹介

淋病 完治

「最近、性器から膿が出てきてる…もしかしたら淋病かもしれない」

このような悩みを抱えている方、特に若い男性で多いかと思います。性器からドロッとした膿が出てきた場合は、淋病である可能性が高いです。
一度淋病などの性感染症に感染してしまうと、完治するのか不安に感じる方もいるでしょう。
そこで本記事では、淋病は完治する病気なのかと不安に思っている方のために

  • 淋病は完治する病気なのか
  • そもそも淋病とはどのような病気なのか
  • 淋病が完治するまでの費用や期間
  • 淋病が完治するまでに注意すべき行動


などについて解説していきます。


「ばんどうクリニック堀切菖蒲園駅前」院長であり泌尿器科専門医かつ性感染症認定医である坂東が監修の内容となってますので、参考になれば幸いです。

1、淋病は完治する病気?

結論から述べますと、淋病は「完治する」病気です。適切な治療を継続して行えば、体内から淋病の菌を消滅できます。性感染症の治療と聞くと、薬の服用をイメージする方が多いかもしれませんが、淋病治療では点滴を使って抗菌薬の投与を行うのがメインです。飲み薬の服用のみだと菌が抗菌薬に耐性をもってしまう可能性が高いため、点滴による投与が行われます。

淋病は抗菌薬を使って菌を消滅させないと完治しません。自然完治することはないので、放置するのは厳禁です。病院で治療を受けなくても症状が一時的に治まることもありますが、体内から菌が無くなった訳ではありません。菌が完全に消滅しない限り、淋病を完治させることはできないので注意してください。

2、感染率が高い?そもそも淋病とはどんな病気なのか

淋病が完治する病気であることは理解していただけたと思いますがこの章ではそもそも淋病とはどのような病気なのかについて説明します。

(1)淋病とは

淋病とは、淋菌と呼ばれる菌が粘膜に感染することで発症する性感染症です。主な感染経路は性交渉で、淋菌は性器や喉、肛門の粘膜を介して感染します。通常の性交渉のみならなず、オーラルセックスやアナルセックスでも感染するため、疑いのある方は自分の行動を思い返してみて下さい。また稀ではありますが、指やタオルに淋菌が付着して、喉や性器、目の粘膜に触れることで淋病が感染することもあります。

(2)淋病の感染者数

淋病の感染者数は、年間で約8,000~10,000人です。男性が約6,500~8,000人、女性が約1,500~2,000人となっており、男性の感染者数が多いのが特徴です。ただ、女性の場合は淋病の症状が出にくいということもあり、実際はこの数字よりも感染者数が多い可能性もあります。

淋病の感染者数は平成10年代の感染者数と比べると減少してきていますが、最近の5年間は横ばいの状態が続いています。他の性感染症よりも感染者数は多い傾向にあり、クラミジアに次いで感染者数の多い性感染症です。近年は梅毒の感染が拡大していますが、淋病も横ばいの状態が続いていることから、梅毒と同様に感染が急拡大してもおかしくありません。

(3)淋病の症状

淋病の症状は男性と女性で異なってきます。

①男性に起こる症状

男性の場合はまず尿道にかゆみや違和感が生じてきます。この段階では淋病と認識するのが難しく、多くの方は検査をせずに放置する傾向にあります。感染から数週間ほど経過すると、尿道炎を発症して尿道に激しい痛みが生じます。日常生活では感じ得ない痛みです。また尿道炎に加えて、性器から黄白色の粘り気のある膿が出てきます。これらの症状をきっかけにして、淋病の感染に気付く人が多いです。

②女性に起こる症状

女性は男性ほど症状が顕著ではありません。
感染初期の症状として、緑黄色のドロッとしたおりものが出てきたり、不正出血が生じることが多いです。治療しない状態が続くと、卵管炎や腹膜炎、子宮内膜炎といった症状がでてきます。これらの症状を放置することで不妊症になる可能性もゼロではありません。また、妊娠中に淋病になると、流産や早産、破水、骨盤内感染症、さらには母子感染する場合もあるため細心の注意を払いましょう。

3、淋病の完治を早めるには早期発見・治療が大切

淋病は完治できる性感染症ですが、早期発見によって治療期間を短縮することができます。早期発見することで、淋菌が特定の部位に集中している状態で抗菌薬の投与が行えるので、抗菌薬が効くスピードが速い傾向にあります。発見が遅れてしまうと、淋菌が体内で広がってしまい、抗菌薬が体内すべての淋菌に行き渡るまで時間がかかってしまいます。そのような事態にならないためにも、早期発見を心がけてください。

発見するためには検査をしなければなりません。検査方法は主に下記の2つがあります。

  • 病院で検査を受ける
  • 検査キットを使って自宅で検査する

(1)病院で検査を受ける

病院で検査を受ける場合、即日で検査結果を知ることが可能です。
ただし、即日検査は精密検査と比べると検査精度が低いので、確実な検査結果を知りたい場合は精密検査を受けましょう。。精密検査の場合は、検査結果が判明するまでに3~7日ほどかかります。検査費用は病院によっても異なってきますが、自費検査であれば5,000円~8,000円が相場で、保険診療であれば2500円〜3000円です。病院で検査を受ける場合だと、職場や友人、親にバレてしまうリスクもあります。

(2)検査キットを使って自宅で検査する

検査キットを使って自宅で検査する場合、自分で検体を採取して郵送で送ります。
男性の場合は尿、女性の場合は膣分泌液を採取します。血液を採取する必要はないので、個人でも簡単に行えます。検査結果は郵送から1週間ほどで分かります。ネット上で検査結果が確認できるので、検査結果表の到着を待つ必要もありません。

検査キットの費用は3,000円~5,000円ほどとなっています。検査キットによっては、他の性病検査も同時に行えるものもあります。複数の性感染症を検査できるキットの場合は、価格が5,000円以上になってきますが、病院で複数の検査を行うよりも費用は抑えられます。淋病感染者の20%~30%ほどはクラミジアを併発していることが多いので、心配な方は同時に検査することをおすすめします。

検査キットを使えば、周りに淋病検査を行ったことがバレることもありません。自分のタイミングで検査ができるので、学校や仕事で忙しい方でも無理なく利用できます。

4、淋病が完治するまでの期間や費用

淋病が完治するまでの期間や費用について疑問に思われている方も多いと思います。具体的にどれくらいの期間、費用がかかってくるのか確認していきましょう。

(1)淋病が完治するまでの期間

淋病が完治するまでの期間は、概ね2~3週間ほどです。治療では抗菌薬の点滴、内服が行われます。
感染した淋菌が抗菌薬に耐性をもっていた場合は、3週間以上かかることもあります。また、淋病の症状が進行して、精巣上体炎などを発症している場合は、完治までに1ヵ月以上を要するケースもあります。
症状が重篤だと病院に入院して治療を行うこともあるので、学校生活や仕事に支障がでる可能性も否定できません。

淋菌が完治したかどうかは最終的に病院での検査によって判断されます。医師の指示に従わず、勝手に治療を止めてしまうと、淋病の症状が改善せずに長引く可能性が高いです。医師に指示された抗菌薬の内服、次回の通院日を厳守するようにしてください。

(2)淋病が完治するまでにかかる費用

淋病が完治するまでにかかる費用は概ね5,000円ほどです。点滴1回の費用が2,000円前後、1週間分の薬代が1,000円ほどになります。
ただし、この金額は「保険適用」の場合であり、自由診療の場合は1週間の薬代のみで9,000円を超えてきます。点滴などと合わせると、完治まで50,000円ほどかかることも。自由診療を避けるために、必ず保険証を提示して検査・治療を受けるようにしてください。保険証がないと自由診療の扱いになります。手元に保険証がない場合は、勤め先や役所に出向いて発行してもらいましょう。

5、淋病が完治するまでに注意するべき行動

淋病の治療中など、感染してから完治するまでに注意すべきことについて知りたい方もいるのではないでしょうか。
淋病が完治するまでに注意するべきことについて説明します。

(1)性行為を控える

淋病が完治するまでは原則として性行為はNGです。
性行為をすることで、パートナーへ淋菌をうつしてしまう可能性があります。コンドームを着用することで粘膜接触を防ぐことができますが、非感染性確率はゼロではないため、それでも性行為は控えるべきでしょう。

(2)オーラルセックスを控える

オーラルセックスでも淋菌は感染するので、淋病が完治していない間はこちらの行為も控えましょう。
具体的にはオーラルセックスによって喉に感染する可能性があります。

また淋病治療中に風俗店に行くのもNGです。淋病に感染すると尿道に炎症が生じるため、他の性感染症にも感染しやすくなります。他の性感染症が生じると、それぞれの菌を抗菌薬で排除しなければならず、完治までの期間が長引きます。また、HIVに感染してしまうと、現状の医療では完治させることができず、生涯投薬を続けることになります。

(3)自慰行為を控える

淋病が完治するまでは自慰行為も控えましょう。
自慰行為を行うと性器を刺激することになり、淋菌が尿道以外の部分に広がる可能性があります。また、手や指に付着した淋菌を介して、家族やパートナーに淋菌をうつしてしまうリスクもあります。

6、淋病を完治するには?治療方法について

病院に行くのが面倒で、薬局で売っている市販薬で淋病を治療したい方もいるかもしれませんが、淋菌は特別な抗菌薬を利用しないと完治しません。
淋病を完治させるためには、抗菌薬の点滴による治療がほとんどです。他の性感染症の治療と異なり、淋菌の治療では初回の診察で抗菌薬の点滴を受けるケースが多いです。淋菌がそこまで体内で広がっていない場合は1回の点滴で済みますが、淋菌が抗菌薬に耐性をもっている場合は、複数回点滴を実施することもあります。

精巣上体炎などが悪化して、性器に膿が溜まってしまった場合は、切開を行って膿を取り除きます。病状が深刻な場合は、精巣上体そのものを摘出するケースもあり、最悪の場合は不妊症に繋がりかねません。淋病と思しき症状が出たり、リスクのある性行為を行った際は、必ず検査を受けるようにしてください。

まとめ

淋病は完治させることができる性感染症です。完治までの期間は、淋病の進行状態によって変わってきます。
素早く完治させるためには早期発見がとても大切なので少しでも不安な方は迷わず検査を受けましょう。

また、最終的に淋病が完治したかどうかは病院の検査で判断されます。症状が治まったからといって、淋病が完治したと考えてはいけません。症状が出なくなっても、淋菌が体内から消滅した確証は持てませんので、必ず検査を受けて最終的な完治を判断してもらいましょう。

記事監修

坂東 重浩ばんどうクリニック堀切菖蒲園駅前 院長
東京慈恵会医科大学での泌尿器科診療をはじめ、内科や、腹腔鏡手術や内視鏡手術などの先端医療、皮膚科専門医の指導を受け皮膚科疾患診療にも従事。

〈資格〉日本泌尿器科学会 専門医・指導医/日本がん治療認定医/日本性感染症学会 認定医/日本医師会認定 産業医/泌尿器腹腔鏡技術認定医/難病指定医/緩和ケア研修終了/ 〈所属学会〉日本泌尿器科学会/日本内科学会/日本皮膚科学会/日本透析医学会/日本性感染症学会/日本泌尿器内視鏡学会/

http://bando-clinic.com/

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