デリケートゾーンがかゆいのはクラミジアの可能性あり!クラミジアの症状など、詳細を解説!

「最近、デリケートゾーンがムズムズしてかゆい…」
このような症状を感じている場合、クラミジアに感染している可能性があります。クラミジアを治療せずに放っておくと、卵管炎や不妊症の原因となってしまうので、適切な治療を行わなければいけません。本記事では、クラミジアの症状やかゆみを放置するとどうなるか等、クラミジアに関する情報を詳細解説していきます。

1、かゆいのはクラミジアのせい?クラミジアの症状

デリケートゾーンにかゆみを感じたら、クラミジアに感染した可能性があります。クラミジアの症状が出てくるまでは、感染から1~4週間ほどかかるので、この期間内に心あたりのある性行為を行った場合は要注意です。

では、

  • クラミジアの症状はどのようなものなのか
  • かゆみを感じるのはデリケートゾーンだけなのか
  • そもそもかゆみを感じたらクラミジアなのか

などのクラミジアの具体的な症状について、男性・女性ごとに確認していきましょう。

(1)男性の症状

男性の場合、クラミジアに感染すると尿道に症状が出ることが多いです。尿道にムズムズとしたかゆみを感じたり、排尿痛が生じてきます。また、尿道からサラサラした膿が出てくることもあります。膿の色は透明、もしくは乳白色で、淋病の膿と比べると量は少ない傾向にあります。

これらの症状に加えて、副睾丸に痛みが生じたり、発熱が伴うこともあります。ただ、感染者の50%ほどが無症状であることが多く、クラミジアの感染に気付かないこともしばしばです。

デリケートゾーンがかゆいと感じたらクラミジアを疑ってみても良いでしょう。

(2)女性の症状

女性の場合、最初にクラミジアが感染する部位は子宮頸管部粘膜になります。この粘膜は膣の奥側にある子宮の入り口付近の部位で、痛みを感じる神経が少ないのが特徴で、クラミジアに感染しても気づきにくいでしょう。

また、クラミジアに感染することで膣の中の抵抗力が低下します。これに伴い、他の病菌が繁殖しやすくなる状態となってしまい、膣の中で炎症ができやすくなります。この段階で、かゆみを感じることが多いです。かゆみを感じることのほかにも、おりものが増えたり、性器のにおいがきつくなる等の症状も出てきます。

女性の方が男性よりも症状が出ないことが多く、感染者の80%が初期症状に気付きません。感染の事実に気づけないまま、パートナーにクラミジアをうつしてしまうこともしばじばです。クラミジアに感染する女性の年代は20~30代が圧倒的に多く、他の性感染症よりも罹患数が多いので気をつけましょう。

女性に関しても男性と同様、デリケートゾーンにかゆみを感じたら一度はクラミジアを疑ってみてください。

(3)目にもかゆみを生じる

稀ではありますが、クラミジア菌が付着した指で目をこすってしまうと結膜炎になる可能性があります。これを「クラミジア結膜炎」と呼び、流行性の結膜炎(はやり目)と症状が似ているため、初期症状からはクラミジア結膜炎と確実な診断をすることはできません。

クラミジア結膜炎の症状としては、充血やかゆみ、目やにの増加などみられ、治療に関しては目薬や軟膏を利用して行われます。日本ではクラミジア結膜炎の罹患する人は少ないですが、クラミジアに感染した人はクラミジア結膜炎になるリスクが高くなるので注意しましょう。

2、クラミジアのかゆみを放置するとどうなるのか

先ほど説明したような症状やかゆみが出てきたら放置してはいけません。
クラミジアによって生じたかゆみを放置すると、症状が進行してしまい、大がかりな治療が必要になることもあります。

そこで、クラミジアのかゆみを放置するとどのようになるのかを説明します。

(1)男性がかゆみを放置すると?

①前立腺炎

男性の場合、クラミジアのかゆみを治療せずに放置すると菌が尿道を通って前立腺の奥深くまで侵入していきます。前立腺まで菌が進入すると前立腺炎が生じやすくなり性器の奥深くに鈍痛が出てきます。ただ、鈍痛の頻度は日によって異なるため、「治った」と勘違いしてはいけません。

②副睾丸炎

前立腺炎を放置していると、菌がさらに奥の睾丸近くまで菌が入り、副睾丸炎を生じます。副睾丸は睾丸の周りにある精子の貯蔵庫のようなもので、細い管が張り巡らされているのが特徴です。副睾丸炎になると副睾丸が腫れてしまい、激痛や炎症が出てきます。睾丸よりも大きく腫れあがることもあり、この段階で性器の異常に気付く人も多いです。副睾丸炎を放置すると最悪の場合、不妊症になってしまう可能性もあるので注意してください。

(2)女性がかゆみを放置すると?

①子宮内膜炎

女性の場合、クラミジアのかゆみを放置すると菌が体の奥底まで侵入して子宮内膜炎が発症します。この時の症状としては、下腹部の痛み、不正出血も起こるようになり、流産の原因になもなりかねません。

②卵管炎

子宮内膜炎が進行すると卵管炎が発症します。卵管炎になると卵管が腫れあがり、卵子の通り道がふさがる危険性が高まります。卵子の通り道がないと受精することができなくなるため、不妊症になるケースもあり非常に危険です。

③腹膜炎

さらに症状が進行すると腹膜炎を発症します。腹膜炎になると上腹部に激しい痛みが生じ、腹膜に到達した菌が周囲の臓器に侵入して炎症を起こすリスクもあります。

④新生児結膜炎、肺炎

クラミジアに感染したまま子供の出産をしてしまうと、生まれた子供が新生児結膜炎、肺炎などを生じる可能性が高いです。クラミジアは自覚症状が出にくい分、検査をしないと発覚しないケースも多いですので、出産前にはクラミジアを含めた性感染症の検査を必ず実施しましょう。

3、心当たりない?クラミジアに感染する原因

目やデリケートゾーンがかゆい方。そもそもクラミジアに感染する原因をご存知でしょうか?

(1)性行為による感染

主な感染経路はクラミジアに感染している人との性行為、キスなどです。また、オーラルセックスによって喉にクラミジアが感染することもあります。
「クラミジア・トラコマチス」と呼ばれる細菌が、性器などの粘膜に接触することで感染するため、不特定多数との性行為は避けることが無難でしょう。

(2)いつ感染したのかわからない

男性・女性ともに感染の自覚症状がでないことが多いため、感染の事実に気づかずに相手と性交渉してしまうケースもあります。このため、過去の性交渉の相手からクラミジアが感染した可能性もあり誰から感染したのかを特定するのが難しいです。
加えて、クラミジアは性感染症の中でも感染者数が最も多い感染症です。これはクラミジアが感染しやすいという点もありますが、それだけ無症状の期間のうちに他の人へうつしてしまっていると言えます。

(3)日常生活では感染しない

クラミジア・トラコマチスは細胞内でのみ増殖可能な細菌です。水中や空気中で増殖することはできません。感染者と日常生活を共にしてもクラミジアが感染することは極めて低いので、この点に関しては心配する必要はないでしょう。

(4)予防をするならコンドームを着用する

クラミジアの予防方法として「コンドームの利用」があります。しかし、コンドームを利用すれば性器の粘膜接触を回避できるといってもクラミジアの感染を100%防げる訳ではありません。性器と他の粘膜(喉の奥など)が接触することでクラミジアが感染することもあります。コンドームを利用すればクラミジアに感染しないと高を括ってはいけません。不特定多数との性交渉を避けることが、クラミジア予防の最善策となります。クラミジア予防の観点から述べると、男性の風俗店の利用も避けた方が無難です。

4、かゆいなら今すぐ対策を

(1)まずは検査をすることが大切

性器にかゆみを感じたら放置せずに検査を行いましょう。性器にかゆみを感じるということは、性器が何らかのトラブルを起こしている確率が高く、それがクラミジアなどの性感染症の要因にもなります。まずは検査を行って、性感染症の有無を確認してください。

①クリニックなど専門機関で検査する

検査方法は、クリニックで検査を受ける方法と自宅で検査キットを利用する方法の2つがあります。
クリニックで検査を受ける場合は、即日で検査結果が分かる点がメリットです。しかし、周りの人にクリニックに行ったことがバレるリスクも頭に入れておきましょう。
また検査が自由診療扱いとなると、1回の検査で8000円以上費用がかかってしまいます。

②検査キットを利用する

周りの人にバレずに検査を行いたい場合は検査キットの利用がおすすめです。検査キットを利用した場合、検査結果が分かるまで1週間ほどかかりますが、クリニックに出向くことなく、自宅で検査を完結させることが可能です。また検査キットの価格も5000円ほどなので、費用を抑えることもできます。

(2)陽性なら治療をする

検査の結果、クラミジアで陽性となったらすぐに治療を開始しましょう。クラミジアの治療では抗菌薬を服用します。また、治療期間中はパートナーとの性交渉は控え、パートナーがクラミジアが感染していないかも同時に検査した方が良いでしょう。
服用回数や期間は、必ず医師の指示に従ってください。自分の判断で抗菌薬の服用を止めてしまうと、菌が薬に耐性を持ってしまい治りにくくなってしまいます。症状が治まっても、体内に菌が残っている可能性は十分あるため、医師が投薬終了を告げるまで継続して服用してください。

治療を行わずとも、症状がなくなることもありますが、クラミジアの菌が体内から消えたわけではありません。菌を根本から消すためには、抗菌薬による治療が必須となります。検査で陽性となったら放置せずに必ず治療を行うようにしましょう。

まとめ

デリケートゾーンがかゆいと感じたら、クラミジアに感染している可能性があります。クラミジアは男性、女性ともに自覚症状が出にくいですが、女性の場合は特に症状が出にくいです。クラミジアを放置してしまうと、男性の場合だと副睾丸の腫れ、女性の場合は子宮頚管炎や卵管炎などが発症します。さらに症状が深刻になると、不妊の原因にもなりかねません。

少しでもクラミジアと思しき症状がある場合は、クラミジアの検査を受けるようにしてください。クラミジア検査はクリニックで行う方法と自宅で検査キットを使う方法の2つがあります。検査キットを利用した方が周りにバレずに検査がてき、かつ費用も抑えられるのでおすすめです。

デリケートゾーンがかゆい状態を放置せず、まずは検査をしてクラミジア感染の有無をチェックしていきましょう。

記事監修

坂東 重浩ばんどうクリニック堀切菖蒲園駅前 院長
東京慈恵会医科大学での泌尿器科診療をはじめ、内科や、腹腔鏡手術や内視鏡手術などの先端医療、皮膚科専門医の指導を受け皮膚科疾患診療にも従事。

〈資格〉日本泌尿器科学会 専門医・指導医/日本がん治療認定医/日本性感染症学会 認定医/日本医師会認定 産業医/泌尿器腹腔鏡技術認定医/難病指定医/緩和ケア研修終了/ 〈所属学会〉日本泌尿器科学会/日本内科学会/日本皮膚科学会/日本透析医学会/日本性感染症学会/日本泌尿器内視鏡学会/

http://bando-clinic.com/

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